は 成功から一転、衰微の兆し。

逆らわず臨機応変に

「午」は「忤」であるとされ、「忤」には突き当たるや逆らうといった意味があります。

これは「午」という字が、そもそもは「人」の下に「十」と書き、陰が陽に逆らい地を

冒して出ることを表す象形文字であることに由来します。突き当たるということは、

つまり草木の繁茂の極限を過ぎ、衰微の兆しを見せ始めたことを意味します。

また「午」は「子」から始まり「亥」で終わる十二支の中間点に当たることからも変化の

現れる年と言えるでしょう。

「午」に「馬」が当てられたのは、「午」の文字の形を見ると「牛」の角(上に突き出た部分)が

無い物が「午」であり、古くから農時に携わる家畜であった牛と馬を比較し、「午」に「馬」を

当てたものだと思われます。

 

成功が終わり、陰りを見せ始めると人間誰もが現状を打破すべく遮二無二踠くことでしょう。

「忤(逆らう)」とは苦しい現状を打開する為に踠くことを表していますが、如何に踠くとは言え

蛇足(邪心)は厳禁です。

「午」は「忤」でもありますが、「馬」でもあります。馬は人懐っこく従順な動物ですので、

困難(変化)に対して抗う(逆らう)のではなく、その時その時の時局に応じて適切な手段を採る、

つまり焦らず臨機応変に対処することが必要となるのです。

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